平家物語それから　エピソード行盛編その一

　やっとのこさで”平家物語それから　行盛編その一”のYouTube公開が出来ました。確認する度に誤字脱字が見つかり、その度に修正をしてやっと公開したがその後で脱字があり修正して再度公開をやり直しともっとちゃんとチェックすればと公開が早すぎたのではと後悔しておりました。

　こんなものを書いときながら言うのも何ですが実は私は歴史が嫌いでした。今もあまり好きではありません。事実かどうかわからないことの年号を覚えたり名前を覚えたりする意味がわからない、昔の人は何度も改名したりするのに名前を覚える意味があるのだろうか。例えば奄美大島にもゆかりのある西郷隆盛だが今言われている隆盛いうのは実は父親の名前で隆盛と信じられている人間の本名は隆永であるのだとか、聖徳太子は実在しなかったとか真実が分かったところで私の人生になんの影響もないのだ。

　源氏だ平家だと言っても国語で習った平家物語の”祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり”くらいしか覚えていなかった。登場人物の平家は盛盛盛盛となんとも盛り沢山。ずっと興味さえなかったのだが奄美大島物語という本の平家の南島落ちの話を読んだ時に、朝もやの中を島伝いに船で走っているという夢を思い出した。ちょうど徳之島に行く前（十数年前）に見た夢で現在の船ではない少し大きめの船に乗り、着ている服もはっきりとは覚えていないが現在のものとは違っていたかのようだった。当時は昔見たテレビの一場面を夢に見たのかと思っていたのだがどうにもこの話で思い出すところを考えると、もしかすると前世でこの平家の南島落ちと関わっていたのかも、と思い。いろいろと調べようとしてみたが800年も前のこと、奄美大島の島民はもちろん文字の読み書きはできないだろうから資料がなく、わからないことは結局わからないままだった。当時の島の道はどうなっていたかとか馬を走らせることはできたかとか。そんな中でわかることだけをつなぎ合わせて考えてみることに結局必要となったのが覚えるのが大嫌いだった年号とその時の関係者の年齢だ。心理描写や当時の死生観、死生観に関しては個人的死生観、社会的死生観と色々推測して、描いてみたいことは色々あるのだがどうにも形にする自信がない。本に書いてあった内容のままでもいいからとにかく形にしてみたのが今回出してみた”平家物語それから”です。