徳之島回顧録 その02(シャーマン ノロ・ユタについて)

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 徳之島に来る前に南西諸島の本をいくつか読んでいて中でもユタ、ノロ(シャーマン、霊能者、神様)関係のものが面白かった。なんでも、ノロの子供が盗みの疑いをかけられた時に自分の子供が罪を犯したのならば殺してくれ、さもなければ疑った者の子供を殺すようにお願いし、自分の子供の無実を証明したのだとか。つまり、疑った者の子供が死んでしまうという、そんな恐ろしい面も持っているという話だ。(人によるんだろうけど)

 島の医療機関診療放射線技師として勤めることになったある時に看護師が患者を連れてきて緊張した面持ちで耳元で「ノロかもしれないので気を付けて!」と囁き、とっとと去って行ってしまった。その日もとても忙しく、とうてい聞き返せそうにもなかった。

 徳之島にはもうユタもノロもいないと聞いていたのだが実は人知れず存在していたのかも。いったい何を気を付ければいいんだろう?とにかく、失礼がないようにしなければ。「大丈夫、大丈夫」と自分を励ましながら対応し無事終えることが出来た。

 患者も減り、少し落ち着いたところでさっきの看護師に何を気を付ければいいか聞いてみた。

手洗い、消毒だと。

 頭の中に「ノロウイルス」という単語がよぎった。

 医療関係者ならノロと言えばノロウィルスのことだ。これは常識なのだが偏見で凝り固まってる大阪人にはノロと言われればノロでしかなかったのだ。

 こんな失敗にもめげずに男はカメラを持ち、また島をさまようのであった。

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犬の門蓋(いんのじょうふた)にあるメガネ岩。岩の中をくぐれるようになっているのだがこの時は知らずに岩に上って撮影。中に入れることを知るのは数日後のことである。

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この時はまだ1月だと思う。天気がいいので海も美しいが5月以降の紫外線が強くなった時の海はさらに絶品です。

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南西諸島にはこの形状の岩が結構あるのだが波のせいで海に向いた動物の頭のように見える。

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この階段を下って、動物の頭みたいな岩のところに行きます。

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近くから見ても、彫刻みたい。

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中央に見えるのはヤシの実だが私が置いたわけではなく、構図を考えいろいろ撮ってみた。水面の雲を強調するためコントラストを少し強めにした。彩度とかは触ってません。出来るだけ見たままを表現したいと思っているので。

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さらにコントラストを上げています。あまり、画像をいらうのは好きではないのですがこの絵は気に入っています。

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海と一緒に撮るのが定石なのでしょうがこれはこれでありかなぁと・・・。

 

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