徳之島回顧録 その22（台湾）
先日祖母の話をしたので父の出生の話をさせていただきます。父は台湾で１９３９年に三男として生まれた。長男と長女は日本で生まれてい次女・次男・三男（父）・四男が台湾で生まれている。四男以外はすでに他界していて台湾でのことを詳しく知る人間はもういない。推測になるのだが1930年代に台湾に渡ったのだと思われる。台湾ではサトウキビ工場の工場長だったらしく、大きなお屋敷でお手伝いさんまでいて裕福な生活を送っていたらしい。台湾の人たちとの関係も良好だったらしいが日本人の子供が持っていたお菓子を台湾の子供が取り上げたことがあった時、その台湾の子供は縛り上げられてかなりの折檻をされていて、互角の関係ではないのだとまだ幼かった父は思ったらしい。
終戦を迎え、日本に戻る船に乗るために港に向かうときにかなり緊迫した状態だったらしい、台湾の人に厳しく当たってた日本人たちは酷い目にあわされていたそうだ。父たちは台湾の知人たちが連れ添ってくれたおかげで難なく港にたどり着けたそうである。だが船でコレラが発生したために1ヶ月上陸できなかったそうである。
実は私が中二（1981年）の時に祖母（祖父は私がまだ小さいときに亡くなっていた）と父の兄と姉たちと母と私が台湾に訪れたのだが当時の知人に会う度に歓迎されご馳走されたりした。列車での移動中、知らないおばあさんが近づいてきて手を握ってきて「日本の統治の頃が一番よかったよ」と話しかけてきた。
徳之島にいるときに戦後台湾から引き返してきた人とそんな話で盛り上がっていた。
奄美大島、徳之島からも台湾に渡った人がかなりいたようだ。
さあて、今回も徳之島で撮った画像を公開します。
どこの神社だっけ？なんとなく位置は覚えているがもう一度行ける自信がないなぁ。
多分、下のウンカの仲間だと思うが向きを変えて撮ろうとしたら逃げられたんだろう。半透明の色合いがいいんだな。
目が回るよね
こっちの目の方が安心できる。
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